CGエンジンのヘッドチューンごっこ
〜ヘッド載せ替え作業編B〜

翌日も、寒くなるのは覚悟してましたが。
念のためにかけたブルーシートには、薄氷が(−−〆)

まぁ、こんなことで止まってる時間はありませんよ!
今日の夜にはエンジン掛けてみたいです(^_^;)

あまりにも汚いピストンに、呉のエンジンコンディショナ(泡)をかけて、真鍮ブラシでこすりました。
こんなことなら、昨日の晩に泡かけておけばよかった(T_T)
金属ヘラも遠慮しながらそぉ〜っと使いました。
カーボンはパリパリで、ヘラで突くとわりとすぐ取れます。
こんな作業中に、シリンダブロック上面に傷が入ったら嫌だから、古いヘッドガスケットは付けたまま作業です。

さぁ、古いヘッドガスケットをめくって見れば・・・
シリンダブロックとごたいめ〜ん。

ここからは慎重にやります。
シリンダブロック上面には、

  1. 傷をつけない
  2. 油、ゴミ無きこと
  3. 水分(冷却水など)もなきこと

現状では、ガスケットのカス、オイルの付着があります、冷却水もちょっと付いてる。
お掃除するんだけど、カスをシリンダブロック内に落とさないように気を付けて。
初めは、ウエスにパーツクリーナーを付けて、ふき取っていましたが・・・・・

面倒なので、パーツクリーナーをドバーっとかけました(^_^;)
もう、あとでオイル交換するからいいや。

ヘラでかるぅ〜く面をなめて、オイルストーンもサァ〜っとかける。
オイルストーンを掛ける意味は、微細な出っ張りが無いこと確認するだけ。
削り込む必要なく、引っ掛かりが無ければOK!

どうよ、どうよ?!
きれいになっちゃったんじゃねぇ?(^O^)

いよいよ、新品のヘッドガスケットを出します。
汚い軍手を脱いで、ガスケットの袋を開けます。
ガスケット面には指紋を付けないようにしました。
(そこまでしなくてもよさそうだけどw)
シリンダブロックに二か所のノックピン(パイプ状)があるので、ガスケットの穴を合わせます。

おっと、その前に。
カムチェーン側のフロントカバーとシリンダブロックの合わせ目の所から、オイル漏れしないように、ココにシール材を塗るらしいです。
ギヤの手前と向こうの二か所。
ガスケット裏面も、この部分に何かの表面処理が行われています。

ガスケットが載りました。
裏表を間違えないでね(^_^;)

いよいよ受け入れ側の準備ができましたね。
載せる側の準備をもうちょっと。

ヘッドにはバルブが組んであります。
バルブリフタは載せていません。
インマニ&エキマニのスタッドボルトを確認します、エキマニはアルファ用なので、二か所はボルトを抜きます。

インマニだけは、先に組み付けます。
スタッドボルトは二か所。
残りは外からボルト締めです。

ヘッド&インマニのアッセンブリを持ち上げて、シリンダブロックに乗せる時に、取り付け面の養生テープを剥がします。
奥さんに手伝ってもらい、僕が持ち上げて「さぁ、剥がして」って、剥がしたんですが・・・・

養生テープって、意外に糊が残るんです(−−〆)
粘着力が弱めなんですが、貼ってすぐに剥がさないとダメなんですね。
仕方なく段ボールの上に逆さに置いて、糊はがしをしました(>_<)
バルブリフタが乗ってたら、落ちるので注意。

糊なので、パーツクリーナとヘラで削ぎ削ぎします。
ヘラで寄せた糊に、もう一度クリーナを掛けて、ベタベタが残らないように拭き取ります。
この面の清浄度が、ガスケット抜けなどの不具合につながるので、真剣にやります(` ・ω・´) シャキーン

ヘッドを載せる時は、カムチェーンのスプロケに引っかからない様に注意。
二か所のノックピンがハマるようにイメージして載せる。

はい、ヘッド載りました。

いよいよ、ヘッドボルトの締め付けです。
ここがキモですよ!

10本のボルトを差し込んだら、力がかかる手前まで回します。
トルクが決められていますので、トルクレンチが必要です。
トルクレンチはtoyamaさんにお借りしました<(_ _)>感謝

この順番に締め付けます。
締め付けの儀式は次のとおり。

  1. 39N−m(4Kg−m)で締め付ける。
  2. 74〜83N−m(7.5〜8.5Kg−m)に増し締めする。
  3. ゼロトルクまで緩める
  4. 30〜40N−m(3.1〜4.1Kg−m)で締め付ける。
  5. 60°〜65°の角度で増し締めする。

トルクレンチを2本貸していただいたので、一本を4キロ、もう一本を8キロに設定。
一つのトルク値で、@〜Iまでのボルトを一周します。
4.のトルク締めと5.の角度締めは連続してやりました。(60度は正三角形をイメージして、目けんとうw)

カムを組むのは以前にやってますので、サクサク・・・・・
ってわけには行かないですね。
ヘッドは洗浄してあるので、カムの乗るところに油を塗ります。
エンジンオイルがなかったので、CRC5−56で代用w
外した時のカム山の向きをデジカメ写真で確認しながらセット。
カムスプロケを付ける前に、カムのジャーナル(押さえボルト)を先に締めます。
チェーンにスプロケを合わせて、スプロケにカムの向きを合わせて、スプロケを締め付け。

下スプロケの合いマークも確認OK!

デスビも付けて、配線を・・・
よく似た2個のコネクタが!

コネクタの形状は同じなので、挿し間違いでも入っちゃう。
怖いね。
配線の長さで判断して下さい(−−〆)

冷却水サーモのハウジングは液ガス塗って付ける。
配線・配管の忘れがないかチェック!

ラジエータ下のドレンが締まってるのを確認して、抜いた冷却水を注入。
中に気泡があるので、全部は入りません、あふれないように注意。
(余ったらリザーバタンクに入れます)
オルタネータブラケットの締め付け、ベルトの張り調整をして。
エキマニも取り付けて。

おー、形ができてきました。
ってか、見た目かわんねぇ〜(爆)

エアクリ戻して。
燃料ポンプのヒューズを差して、セルを回す!

キュルル、ブルン♪

回ったー!

しばらく音を聞いて、アイドリングと点火時期を調整しました。
慣らし運転を忘れずにーー!

 

あ、エンジンチェックランプが・・・・
診断すると、0103の信号があり、水温センサー異常でした。
コネクタの挿し忘れかと思ったけど、挿していたので接触不良、コネクタをグリグリしたら直りましたw

なんとか土日で完了しました(^_^;)
こまかいセッティングは、ぼちぼちやります。

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